~50代IT音痴がPC検定に合格するまで~

今週のお題「試験の思い出」


f:id:charinkorie:20220302172701j:image

 

すべての始まりは去年の7月でした。

 

6月いっぱいで勤めていた介護施設を退職。

手続きは粗方終わったけど、離職票が届かないことには失業申請もできないし…

 

失業生活なんてそうそう体験する事ではないし、さしあたり今何をするべきか、どう過ごすのがベストなのか? 皆目見当が付きません。

 

そんな時ふと苦手なパソコンでも習ってみようかと思い付きます。そして軽~い気持ちで自宅近くのパソコン教室の門を叩いてみることに。

 

 

初めての授業🔔 まずは私がどこまで出来るかのレベル査定から。

タイピングはOK。大学の卒論書くときに英文タイプを履修した事に救われました。

マウスの使い方も、まあ大丈夫。

 

続いて講師「ご自宅のパソコンのOSは何ですか?」

…OS?なんじゃそれ??

私、WindowsMacかも知らないでパソコン使っていたんですね(;・∀・)

(パソコンは詳しい友達が選んで設定してくれていて自分ではなにも解っていなかった)

 

それまでパソコンの使い道はネット検索とメール、SNS発信くらい。

途中でエラー表示など出ようものならもうお手上げ。なにしろメッセージがてにをは以外は外国語なのですから。

あとWindowsなのに同時に複数window開けられることも知りませんでした(笑)

 

よくそんなIT音痴を放置してたねーと言われそうですが、それも介護士というパソコンを使わない職種に長年いて必要性を感じなかったから。

 

でも福祉業界からいったん遠ざかると決めたので、さすがにこのままではまずいと思いました。

ギリ現役世代ですが、恥を忍んでご高齢の方々に混ざり”初めてのパソコン講座”を受講します。

 

まずは画面やキーボード各所の名称から。続いてアプリとは。アプリのうち内蔵されているものそして使い方。ファイル・フォルダとは。そしてファイルにはサイズがあること。などなど。

それらひとつひとつが腑に落ちるまでe-ラーニングで叩き込みます。

 

すると次第に、これまでパソコンで躓いていたことが何となく解決されてきたのです。ようやく私の中で解らなかったこと同士が繋がってきました。

以前なら人に聞こうにもググろうにも用語が解らなくて聞けないか、聞けても答えが理解できないかのどちらかだったのに。

 

…つまり私レベルの無知は自助努力では救済不可能だったということ(;^ω^) やっぱり教室に入って正解でした!

 

こうして脱パソコン音痴の兆しが見えて来た丁度その時、趣味の所属団体から広報誌の記事を書いてくれないか?と声が掛かります。

執筆と編集は未経験のWord。初めてだけど今ならできそうな気がして、OKしました。

 

それからは教室でWordの猛勉強。記事依頼から一か月ほどで文章に写真を挿入する事くらいは出来るようになりました。

f:id:charinkorie:20220302171146j:plain

依頼を受けた初記事の完成。

 

一方その頃就活も始動します。介護福祉士以外の資格ないけどガテン系なら行けるのでは?と警備会社に応募。しかし面接で緊張しすぎてコミュニケーション不全を起こし、不採用に。

 

さて…どうしたものか。この期に及んで履歴書と職務経歴書に書ける資格や実績がないのが悔やまれます。

通信講座で早く取れそうな資格や検定を探しますが、どれも高額だし取得できるまで半年以上かかってしまう。

 

…だったら、せっかく身に付けたWordを資格化しようよ!

 

Wordの資格といえばMOS日商PC検定文書作成。日商の方が実践的だと小耳にはさんだので(根拠はよくわからないが)、日商PC検定文書作成3級をめざすことにします。

 

この検定は共通知識と実技と両方で合格点を出さねばならないのがネック。知識問題ではIT社会で仕事をするための知識全般が問われます。つまり私にとっては未知との遭遇。同じ年に就職した同窓生からじつに30年ビハインドな領域です。

 

PC検定にはBasic、3級、2級とランクがありBasicは実技only。だったらBasicにすればいいものを、無知だからこそ共通知識を履修しようと敢えて3級を選びました。


f:id:charinkorie:20220302164912j:image

 

こうして2015年ケアマネージャー試験以来(桜散りました)の受験勉強が始まります。

とりわけ戸惑ったのはインターネット用語。まだインターネット基礎講座を履修していなかったとはいえ、なんと受験2日前までプロバイダーの役割とブロードバンドとが理解できていませんでした💦

 

実技の方でも苦戦。Wordで文章は書けても、ビジネス文書となると勝手が違います。

形式や時候の挨拶などは覚えればいいけど、何気に面倒だったのが「ひらがな表記」をしないといけない語句

というのも私の中では其処、此処、何処、為、概ね、但し、所謂etc.フツーにインプットされているし、日頃使っている。しかも最後に読んだのが夏目漱石、尚始末に悪い(笑)

 

さらに文書編集では出来上がりにズレがあると減点されます。例えば英数カッコの半角全角違いやEnterしすぎて空白行が増えても✖。

何よりやってはいけないのが保存するとき保存先やファイル名を間違えること。それをやると他が出来ていても0点!

…はい、やらかしましたよ。模擬テストで(^^;;

 

 

明けて2022年1月14日。受験勉強スタートから足掛け3カ月、満を持して検定試験に臨みます。

 

本番では、なんと実技で番狂わせが発生。

文書を1ページに収めよという設問で、いつもちゃんと1ページに収められるのに今日に限ってできない。

どうしよう? 冷汗がにじみ時間だけが過ぎていきます…

 

落ち着け、深呼吸。このさい1ページに収める設問は捨てよう。他の設問をもう一度見直して取りこぼしを無くすしかない。

 

最後に保存先をもう一度確認し、保存。ラスト1分に食い込むギリギリの攻防でした。

 

f:id:charinkorie:20220302173638j:plain



 

そして結果は…合格🎊🎊

 

合格したら、もっと嬉しいかと思ってました。予定より受験日程がずれ込んで、やりたいことも我慢していたし。

でも終わってみたら案外冷静でした。

たぶん合格はゴールではなくスタートだと感じていたから。

 

ひとつ自分に自信をつけたところで、就活とWebライター修行頑張らないと。何ならExcelも行っちゃおう!(^^)!

 

試験ではまだまだ知識不足も実感したので、今後も解らない事はその場で & 解るまで何度でも調べる習慣を継続していきます!

 

 

以上、IT音痴でもパソコン資格は取れる!と証明された瞬間でした。

 

得意なことを伸ばすことも大事だけど、 これから役に立ちそうなことは苦手でも頑張ってみると自分の幅が拡がって、新しい世界が見えてくるかもしれませんね♪