お寺の佇まいから思うこと~食わず嫌いはここにもあった!~
「サイクリング記事の執筆のため」と称してリフレッシュに行ってきました。
気が付いたら3週間近くサイクリングをしていなかった…
Webライターとしてまず月5000円収入取れるようになるまで自転車はガマン!と思っていたのですが…
もう息が詰まりそう。さすがにそこまでは待てない。
今日の行き先は千葉県の真ん中に位置する長生郡長南町。
サイクリストが好きそうなポイントを色々廻りましたが、中でも二つのお寺巡りが今回のメインです。
ひとつ目。
笠森観音(千葉県長生郡長南町笠森302)
履物を脱いで階段を上がり、拝観料300円で参拝します。
サイクリストに靴を脱いでというとちょっとイヤな顔をされるのですが、まあ仕方ない。
観音堂は長元元年(1028)の建立だそう。「四方懸造」という日本唯一の建築様式とのこと。
これを300円の拝観料で果たして維持できるのか?
と素人ながら疑問に思います。
本堂内は撮影禁止のため写真で詳細はお知らせできませんが、地震・台風などの自然災害がある度にここから寄付もしているそうです。
個人的に懐事情は厳しいのですが、そこは納めさせて頂きました。
笠森観音は山の上の要塞のようなひっそりとした佇まいで、自然に囲まれ四季折々の表情を見せてくれる。
本当にここは、いつ訪れても癒されます。
実は私は日本史に疎くて。千葉・房総は歴史的に何もない所だとずっと思っていましたが、案外名刹が点在していたり。
奈良時代くらいから仏教上の要所になっていたのでしょうかね。
ここから長南町のもうひとつの古刹を紹介します。
こちらの方が一般に知られているかもしれませんね。
長福寿寺(千葉県長生郡長南町長南969)
実は延暦17年に伝教大師最澄によって創建された由緒あるお寺なのですが、現在は宝くじが当たるなど金運アップにご利益があるという事で有名になっています。
白い象は吉ゾウ君と言って、脚を撫でながら願い事をすると叶う、ということ。
こう見えてこの象は後付けの像ではなく、ちゃんと400年の歴史と謂われがあるようです。
…実は、これまでたびたび長福寿寺の前は通っていたのですが、何だか俗っぽいお寺だなぁと思い、いつもスルーしていました。
今回はサイクリング立ち寄り所の「取材」ということで初めて境内に入ってみたのですが…。
な、何だこれは?!
何とも夥しいポスターと張り紙!
手書きの張り紙は、ここで祈願した願いが叶った方たちのようです。お寺のご利益アピールと言った所でしょうか。
うーん何というか、ケバい?
さらにビックリしたのは境内のアナウンスやBGMが賑やかなこと。そして住職?の説法の映像が大画面で流れています。
お寺って、もっと厳かな所じゃなかったっけ??
本堂前にありがたいお言葉の数々。
にしても、だいぶ等身大な感じ…。
境内のいちばん奥にあったスポット。
吉ゾウ君のカゴにお金を投げる。入れば願いが叶う、ということらしいです。
この他にも絵馬書き所や休憩所などの施設が完備されています。
ここまで来ると、もう仏教テーマパーク。
これまで考えていたお寺のイメージをすっかり覆されました。
私の中でお寺とは、ひっそりとして静かな所。いかにも修行の場でもあり、詣でる側も凛とした境内に心が研ぎ澄まされる。そんなところだと思っていました。
だからお寺が賑やかだということ自体が、申し訳ないですが許せなかった。
やっぱりここは私には合わないかな。
…と思っていた処に、この張り紙が目に留まります。
…なんだ。感謝する、美点を褒める、赦す、行動を起こす…いつも自己啓発ブログで皆が言ってるのと同じじゃないか。
あと、境内で流れている動画で住職さんも「自分だけ儲かりたいという人にはご利益はない」「誰もが幸せになる力を持っている。その力を信じること」と話していたし。
じゃあここでは善い心掛けを促すために、敢えて境内を煌びやかにしたり、金運グッズを販売したり、BGMもアゲアゲにしたりしているのかな?
そこまで考えてふと、合点が行った気がしたのです。
人が善行に目覚めるためには決まった型があるわけではなく、必ずしもストイックな状態から入る必要はない。
目覚めるキッカケは人それぞれ。
寧ろ「お金持ちになりたい」という普遍的な欲求がキッカケで、皆の幸せを願う善い習慣に目覚めるのなら、その後の波及効果で皆が幸せになれるのではないか?
何より宗教って衆生誰もが救われるためのもの。一握りのエリートや哲学者のためのものではなかったはず。
金ぴかの開運グッズに関しても、そこに自分の欲求成就を祈るのではなく、周囲のしあわせを祈る心を持ち続けるための「祈り処」という捉え方が正しいようです。
これらは売店?でも販売していましたが、あまりに強烈過ぎてその時は正直引いてしまいました(笑)
帰宅してから改めてお寺や住職さんのことなど色々調べ、公式YouTubeを観たりして「なるほどね」と少し飲み込めた次第。
これならひとつくらい、家に置いてもいいかもしれないぞ…。
どうやらこれまで、勝手に宗教を崇高で手に届きにくい物だと思い込んでいたみたいです。
本当はもう少し勉強してから、長福寿寺のことは記事にしようと思っていました。
ただそうすると天台宗から仏教学、宗教学、日本史、果ては経済学にまで手を出さないと気が済まなくなりそうなので(笑)
敢えて未消化のまま「気付き」としての投稿に留めます。
いずれにせよ、私に「取材」の機会を与えてくれた協会スタッフに感謝です。
今度はお願い事をちゃんと絞って長福寿寺を訪れてみたい。
もちろんサイクリング記事でここを紹介するつもりです。
「皆さんどうかバックパックをお忘れなく!」ってね(笑)
『明日はきっといい日になる』~もっこり農園FESTIVAL~
1か月ぶりに、心が整う大好きな場所へ行ってきました。
千葉県香取郡多古町にある無人農産物直売所『もっこり農園』。
一風変わった外観ですが、じつは新鮮な朝採れ野菜が所狭しと並ぶ、今評判の直売所です。
(以前の投稿でも紹介しましたね)
このもっこり農園では年に数回 MOCO FES というイベントを行っています。
今回は『満開の芝桜を観て美味しいクレープを食べよう!』という催し。
イベントのアナウンスを聞いてからずっと顔を出したいと思っていました。
通りから直売所へのアプローチ『もっこりロード』。
芝桜が見事に咲いていました!
来る人に楽しんでもらいたいと一生懸命手植えしたそうです。
お店だけでなくイベントポスターも毎度なかなかポップ。
ここでは何時でも旬のお野菜がびっくりするほどリーズナブル!
どんな食べ方が美味しいか,、ひとつひとつ説明書きがあるのもこの農園の優しさです♪
ちなみにこちらのさつまいも(ベニアズマ)、甘くてしっとりしているので焼き芋でも水なしでスルッと行けちゃうんです♪
ここの名物宣伝カー『マリーちゃん』。
この日はお客さんにも乗ってもらって、園長曰く「今日はお客さんに宣伝してもらう」と(笑)
私も勧められたのですが運転ブランクが長すぎるので遠慮してしまいました💦
もっこり園長のお嬢さんのハンドメイドアクセサリー販売『MOIRA』もあります。
こちらは料金箱が野菜とは別になっています。お嬢さん自身が起業しているという意識を持てるようにとのこと。
私もミサンガ、ストラップなどいくつか愛用しています。
このイベントのいちばんの楽しみ。毎回 USA Cafe さんというクレープ屋さんが出店します。
クレープというと昔、観光地でショボい物を結構なお値段で食べてから長年敬遠していたのですが、ここのクレープは美味しくて食感も大事にしているので、ファンになりました。
いちごチョコ800円。
トッピングの下にも、いちごとクッキー様のものが下までずっと入っていて幸せ感満載。
ちなみに前回は炙りショルダーベーコンを頂きました。こちらもとろけるチーズが最高でしたね。
こうしている間にもお客さんが次々と。子供さんからご年配の方々まで、クレープを堪能したり敷地内のブランコで遊んだりと思い思いの時を過ごしています。
このところのコロナ禍で各地のイベントやお祭りが中止になる中、もっこり農園ではお祭りを心待ちにしている人たちに楽しんで貰いたいと、去年も夏、冬と MOCO FES を開催しています。
農産物だけでなく、園長のそんな心意気と人柄も、この農園の愛される理由なのですね。
今回のお客さんの中には、前にここで知り合った人たちも大勢います。
皆とは普段はSNSでやりとりしていて、この日数か月ぶりにリアルで逢えました。
実にいろんな人がいます。会社経営者、もっこり農園のファン、園長がマネージャーをしているミュージシャンさん、地元出身の演歌歌手さん、包丁の砥ぎ師さん、などなど。
何故かここで出逢う人は、皆エネルギーを秘め自分の軸がしっかりしている人ばかりだと感じられ、惹かれてしまいます。
このところ勉強やライティングで独りで過ごすことが多かったので、私も皆に逢えて未就学児みたいに浮かれてしまいました。
園長と一緒になって来たお客さん、帰るお客さんにずっと手を振り続けたり(五十肩痛いのに)。
子供さんの縄跳びをなぜか成人女性が取り合って「私こういうの得意なの!」とパンプスで飛んだり。ブランコで一緒に記念撮影したり。
私もビンディングシューズ(ロードバイク🚲で行ってました)で縄跳びしましたが、脚がどうこうというより肩が抜けそうでした(笑)
ひとしきりはしゃいだ後で、ハタと気が付きます。
去年7月の MOCO FES に来た時は、こんなはっちゃけてなかった。
知らない人が多かったせいもあるけど、自分を解放できず、借りてきた猫みたいに大人しかったから、園長や他の人たちがなんとか巻き込もうと気を遣ってくれていました。
クレープや音楽ライブetc.イベントは楽しかったけど、受動的な楽しみ方しかできていなかったなぁと思い返します。
もっとも当時は失業したばかり。自己肯定感ほぼ0で、心を開くことも難しかったのでしょう。
転じて今はと言うと、相変わらず自信はあまり無いけど肝は据わった気がします。
就活が上手く行かないとき、とにかく勉強したり資格試験を受けたり。
ひたすら自分を見つめ直したり。
Webライター業を始めて、今はまだダメだけどやれるだけやってみようと決めたり。
何より私の中では、ライターを憧れだけでは終わらせず、始めるという行動に移したことが大きかったように思います。
あと、始めてみないと解らないこともありました。
私の場合1記事1000円の執筆に10日掛かっている現状から、1000円を稼ぐことがどれほど大変かということを知りました。
つまり1000円の価値を再認識した訳ですね。
雇われ人の感覚で言えば1000円は一般的なバイトの時給。実働8時間で1日8000円。
でも時給・日給・月給が経済活動のデフォルトじゃない(というより一種の進化系)ってことを、今度こそ頭だけでなく身をもって知ることが出来たように思います。
祖父の代からサラリーマン家系の私にとっては、そんな単純なことも目から鱗の発見だったりするのです。
確かに50代での失業は、痛すぎる経験でした。
でも人生100年時代、長い目で見たらこれで佳かったのかもしれません。
予め額面の決められたお給料にしがみ付くような働き方しかできなかったら、そこに自分が何の価値も加えようとしないのなら、
誰のためにもならず、自分のためにもなりませんからね。
最近やっと、この農園で出逢った筋の通った人たち、自分の落とし前は自分で着けられる人たちと、対等に語り合える自分になれてきたかなと思っています。
もっこり農園を後にするときは、いつも
『明日はきっといい日になる』
この言葉に励まされて帰ります。
1日1日を自分に真摯に生き続けていれば、明日はいい日に違いない。
この場所は、これからも皆の心の拠り所となり、出逢いと交流の場であり続けることでしょう。
P.S.
やっちまった!!!
里芋、ベニアズマ、蕪がまたしてもバックパックに納まりませんでした~(笑)
※こちらは note の投稿を若干編集したものになります。
タンデムride初体験🚲~視覚障害者との交流から学んだこと
4月9日。24年のサイクリング人生で初めて、タンデム(二人乗り自転車)に挑戦してきました。
今を遡ること2か月。
twitterに視覚障害者サイクリングイベントのスタッフ募集が出ていたのを見つけます。
そして「私でも役に立てるだろうか?」とtwitterに問い合わせの返信をしました。
というのも4年ほど前、怪我で介護の仕事を休んでいた時に「視覚障害者同行支援(ガイドヘルパー)」の資格を取っていたことを思い出したからです。
視覚障害者の外出サポートに必要な資格ですが、介護施設の勤務では使う機会もなくずっと宝の持ち腐れになっていました。
今度こそ、勉強したことが活かせる機会だと思ったのです。
ただ参加するにも不安はあります。
タンデムは車体が長く大きく、二人乗りをするとバランスが取りづらいと聞いています。
もし転んで参加者さんに怪我をさせてしまったらどうしよう。
でも…
怖いのは誰がやっても一緒。誰にだって初めてはある。
皆がリスクを恐れてスタッフ活動を敬遠したら、視覚障害者さんたちは活動の機会が奪われてしまう。
そう思い直し、スタッフに名乗りを挙げることに決めました。
そしてサイクリング当日。
集合場所の土浦駅では心臓が口から飛び出す程に緊張します。何しろペーパーガイドヘルパーですから、何か失態を犯してしまうのではないかと恐れたわけです。
一人、または二人連れで現れるブラインドの参加者さんたちに、何て声かけていいのか解らずにいたら…
私の不安を他所に、彼らは思いのほか外交的でした。
そしてのっけから話に花が咲き、しかもその内容に耳を疑います。
サイクリング以外にもスキー、サーフィンetc.
皆さまざまなスポーツイベントに参加してきたと言います。
…家でパソコンに向かっているだけの私よりずっと活動的じゃないですか(笑)
同行支援の講座でも「視覚障害者はとにかくアクティブだからそのつもりで!」とは聞いていましたが、想像以上でした。
そしていよいよ「土浦りんりんポート」というサイクリングステーションに移動し、懸案のタンデムに跨がります。
最初はパイロット一人。慣れたらブラインドの方と二人で。ステーション敷地内を軽く練習してから、霞ヶ浦サイクリングロードに出発します。
特に私と組んだ方はタンデム経験者で、息の合わせ方でもパイロットの私をリードして下さる程のベテランぶり。
いつしか支援なんていう烏滸がましい観念は吹き飛び、私もすっかり素に返って交流を楽しんでいました。
そう人対人。そこに健常者も障害者もないと気付いたのです。
今日出逢った皆さんは底抜けに活き活きして輝いていました。
それぞれに打ち込める仕事を持ち、趣味にも全力投球しています。
そういえば、サイクリング後の食事会でも皆さんクラフトビールを堪能されていましたっけ。
月並みな感想になってしまいますが、障害を理由に人生を諦めない姿を見ていたら、仕事がちょっと上手く行かないくらいでクヨクヨしてちゃダメだなって思いました。
加えて、寧ろ彼らのほうが自分のやりたい事にフォーカス出来ているのではないか、とも感じます。
ともあれ今回、ペーパーガイドヘルパーでも少しはお役には立てたようです。
歩いて移動するときに自分の腕を掴んでもらって歩く、階段や障害物を知らせるなどの所作は案外自然にできました。
今回組んだブラインドの方に「ガイドが上手!」と言って頂けて嬉しかった。
女性参加者さんが複数名おり、トイレには女性しか同伴できないのでマンパワーとして機能できたことにも満足しています。
これからも「自分にもできるかも?」と感じられる支援活動を見つけたら、躊躇せず参加していきたいものです。
ミッションを遂行する能力の有無よりも『携わって知ること・知って広めること』の方が重要ではないでしょうか。
※今回は二人乗りのタンデムパイロットのため、乗車しながら写真撮影をする余裕はありませんでした。すべて追走スタッフによる写真です。
咲かない花に想うこと ~春のride事始め~
冬の寒波が厳しかったせいか、今年は花の咲くのが軒並み遅いですね。
先日は久しぶりに家族でドライブ。
梅の名所を3カ所廻ったけれど何処も殆んど咲いていませんでした。
梅まつり会場の売店の人も「今年は咲かないね~。いつもならとっくに満開の筈なんだけど」と、地元の人にとっても今年の開花の遅れは異常なことみたいです。
花たちもきっと、私たちと同じように「長い冬」に堪えているのでしょうね。
立春を過ぎてから「もうそろそろ春の気配がやってくるはず」と花たちは蕾を膨らませ、何時でも咲けるよう待機していた。それなのに、度重なる寒の戻りに翻弄され、すっかり咲くタイミングを逸してしまったかに見えます。
人間のほうも、ずっとコロナで行動制限・仕事の制約を強いられてきました。「今度こそ収束(終息)するかも」と何度も糠喜びさせられては絶望し、中には…力尽きてしまう人も。
私たちの心の春は、いったいいつ訪れるのだろうか。
木曜から寒気が緩むという予報なので、前日のリベンジをすべく自転車で春の気配を探しに行きました。
ドライブの時に較べると、梅の花も幾らか咲き始めています。尤も先日は群馬県、今回は千葉県なので、その違いもあるのでしょうけど。
ついでに「しもふさ七福神」の一部と周辺の神社仏閣を廻って"世界平和"を祈願。
自分や家族の幸せは日本と世界の平静があってこそ、ってことで。
…5カ所ほどお参りしたらお財布が軽くなっちゃいました(笑)
このところ外出が多かったため、昼食は質素に。
カップ麺も軒並み値上がりしているので、コンビニPB商品は貴重です。
…漢方薬は外で飲むのがちょいと面倒。自転車用ボトルだとキャップを外さないと飲めない(笑)
帰りのサイクリング道では、桜並木を偵察します。
こちらは虎視眈々と咲くタイミングを伺い、機が熟したと見て彼等はアクションを起こしたのでしょう。
明日から3日間、この一角は桜祭りでライトアップされるそう。
平日にも係わらずたくさんのハイカーが花見に訪れていました。
やっぱり日本人は桜の花にいちばん春を感じるのですね。
かく言う私も、やっと咲いてる花を見つけて浮かれてしまったのは言うまでもありません。
花も、私たちも、なかなか来ない春をじっと待っていた。
そして春になったら、いっせいにそれぞれの場所で咲く。
人間の場合、必ずしも予定していた場所で咲くのではないかもしれません。
でも季節が移ろい、花が咲いている様を見ると、
自分も咲ける!
そんな風に思えるのは、春の為せる業なのかもしれませんね。
P.S. 就活ですが、ひとう内定をいただきました!
そちらで就職するつもりです。
~50代IT音痴がPC検定に合格するまで~
今週のお題「試験の思い出」
すべての始まりは去年の7月でした。
6月いっぱいで勤めていた介護施設を退職。
手続きは粗方終わったけど、離職票が届かないことには失業申請もできないし…
失業生活なんてそうそう体験する事ではないし、さしあたり今何をするべきか、どう過ごすのがベストなのか? 皆目見当が付きません。
そんな時ふと苦手なパソコンでも習ってみようかと思い付きます。そして軽~い気持ちで自宅近くのパソコン教室の門を叩いてみることに。
初めての授業🔔 まずは私がどこまで出来るかのレベル査定から。
タイピングはOK。大学の卒論書くときに英文タイプを履修した事に救われました。
マウスの使い方も、まあ大丈夫。
続いて講師「ご自宅のパソコンのOSは何ですか?」
…OS?なんじゃそれ??
私、WindowsかMacかも知らないでパソコン使っていたんですね(;・∀・)
(パソコンは詳しい友達が選んで設定してくれていて自分ではなにも解っていなかった)
それまでパソコンの使い道はネット検索とメール、SNS発信くらい。
途中でエラー表示など出ようものならもうお手上げ。なにしろメッセージがてにをは以外は外国語なのですから。
あとWindowsなのに同時に複数window開けられることも知りませんでした(笑)
よくそんなIT音痴を放置してたねーと言われそうですが、それも介護士というパソコンを使わない職種に長年いて必要性を感じなかったから。
でも福祉業界からいったん遠ざかると決めたので、さすがにこのままではまずいと思いました。
ギリ現役世代ですが、恥を忍んでご高齢の方々に混ざり”初めてのパソコン講座”を受講します。
まずは画面やキーボード各所の名称から。続いてアプリとは。アプリのうち内蔵されているものそして使い方。ファイル・フォルダとは。そしてファイルにはサイズがあること。などなど。
それらひとつひとつが腑に落ちるまでe-ラーニングで叩き込みます。
すると次第に、これまでパソコンで躓いていたことが何となく解決されてきたのです。ようやく私の中で解らなかったこと同士が繋がってきました。
以前なら人に聞こうにもググろうにも用語が解らなくて聞けないか、聞けても答えが理解できないかのどちらかだったのに。
…つまり私レベルの無知は自助努力では救済不可能だったということ(;^ω^) やっぱり教室に入って正解でした!
こうして脱パソコン音痴の兆しが見えて来た丁度その時、趣味の所属団体から広報誌の記事を書いてくれないか?と声が掛かります。
執筆と編集は未経験のWord。初めてだけど今ならできそうな気がして、OKしました。
それからは教室でWordの猛勉強。記事依頼から一か月ほどで文章に写真を挿入する事くらいは出来るようになりました。
一方その頃就活も始動します。介護福祉士以外の資格ないけどガテン系なら行けるのでは?と警備会社に応募。しかし面接で緊張しすぎてコミュニケーション不全を起こし、不採用に。
さて…どうしたものか。この期に及んで履歴書と職務経歴書に書ける資格や実績がないのが悔やまれます。
通信講座で早く取れそうな資格や検定を探しますが、どれも高額だし取得できるまで半年以上かかってしまう。
…だったら、せっかく身に付けたWordを資格化しようよ!
Wordの資格といえばMOSか日商PC検定文書作成。日商の方が実践的だと小耳にはさんだので(根拠はよくわからないが)、日商PC検定文書作成3級をめざすことにします。
この検定は共通知識と実技と両方で合格点を出さねばならないのがネック。知識問題ではIT社会で仕事をするための知識全般が問われます。つまり私にとっては未知との遭遇。同じ年に就職した同窓生からじつに30年ビハインドな領域です。
PC検定にはBasic、3級、2級とランクがありBasicは実技only。だったらBasicにすればいいものを、無知だからこそ共通知識を履修しようと敢えて3級を選びました。
こうして2015年ケアマネージャー試験以来(桜散りました)の受験勉強が始まります。
とりわけ戸惑ったのはインターネット用語。まだインターネット基礎講座を履修していなかったとはいえ、なんと受験2日前までプロバイダーの役割とブロードバンドとが理解できていませんでした💦
実技の方でも苦戦。Wordで文章は書けても、ビジネス文書となると勝手が違います。
形式や時候の挨拶などは覚えればいいけど、何気に面倒だったのが「ひらがな表記」をしないといけない語句。
というのも私の中では其処、此処、何処、為、概ね、但し、所謂etc.フツーにインプットされているし、日頃使っている。しかも最後に読んだのが夏目漱石、尚始末に悪い(笑)
さらに文書編集では出来上がりにズレがあると減点されます。例えば英数カッコの半角全角違いやEnterしすぎて空白行が増えても✖。
何よりやってはいけないのが保存するとき保存先やファイル名を間違えること。それをやると他が出来ていても0点!
…はい、やらかしましたよ。模擬テストで(^^;;
明けて2022年1月14日。受験勉強スタートから足掛け3カ月、満を持して検定試験に臨みます。
本番では、なんと実技で番狂わせが発生。
文書を1ページに収めよという設問で、いつもちゃんと1ページに収められるのに今日に限ってできない。
どうしよう? 冷汗がにじみ時間だけが過ぎていきます…
落ち着け、深呼吸。このさい1ページに収める設問は捨てよう。他の設問をもう一度見直して取りこぼしを無くすしかない。
最後に保存先をもう一度確認し、保存。ラスト1分に食い込むギリギリの攻防でした。
そして結果は…合格🎊🎊
合格したら、もっと嬉しいかと思ってました。予定より受験日程がずれ込んで、やりたいことも我慢していたし。
でも終わってみたら案外冷静でした。
たぶん合格はゴールではなくスタートだと感じていたから。
ひとつ自分に自信をつけたところで、就活とWebライター修行頑張らないと。何ならExcelも行っちゃおう!(^^)!
試験ではまだまだ知識不足も実感したので、今後も解らない事はその場で & 解るまで何度でも調べる習慣を継続していきます!
以上、IT音痴でもパソコン資格は取れる!と証明された瞬間でした。
得意なことを伸ばすことも大事だけど、 これから役に立ちそうなことは苦手でも頑張ってみると自分の幅が拡がって、新しい世界が見えてくるかもしれませんね♪
旅立ちの、旅立ち。完結編。~能登半島一周ひとり旅~
最近、私のSNSに変化がありました。とはいってもフォロワーさん激増とかバズりとかではなく、個性的なフォロワーさんが増えてきたのです。
一部はおそらくnoteから。私はいつも興味の向くままジャンルを問わず読み漁ってはスキ(いいね)しているから、それでだと思うのですが、不思議なのはこちらがスキした以外の方も多いことです。
それって私がダイバーシティ・インクルージョンに目覚めたから?(笑) だから自然といろんな方と繋がるようになったのかな? よくわかりませんが。
6月18日 4日目最終日
何時だったか充電旅のD川さん一行も泊まったホテルの朝食は、コロナ禍では初体験のバイキング。
大きいサイズの使い捨て手袋で食事を取るのはなかなかチャレンジング。過去の仕事ではいつも医療用ピッタリグローブがデフォルトでしたからね。コーヒーカップを落としそうでヒヤヒヤ。
(のちに秋の紅葉巡り快活ツアーでだいぶ慣れましたがw)
客層は工事関係者が殆んどで、そんな中レージャ姿の私はいつも以上に浮きまくっていました(^^;;
天気予報。まあ、行動中は問題ないでしょう。
この日の行程は和倉から富山駅まで帰るだけ。ただ1日増やしたのでゆっくり周遊できます。
そこで時間の許す限り海岸線を辿るルートで行くことにしました。
例によって朝が早いので、七尾フィッシャーマンズ・ワーフなどの商業施設もまだ開いておらず。
限りなく外周を廻りたいので「大田」交差点でR160から県道246へ直進。
七尾市の東端を目指します。
奥は観音島、小祠があります。足元が悪いので渡るのは遠慮しました。
そのまた向こうは、昨日の能登島野崎のバス停付近でしょうか。
鵜浦の漁港。
能登の家屋は黒い瓦に下見板張りの造りが圧倒的に多いですね。
そこに美しい調和を感じます。
これから氷見に向かって南下します。
氷見市に入り、海岸線の道は次第にアップダウンが減ってなだらかになります。
伊豆で言うと西海岸線を沼津方面へ西浦江梨当たりに抜けた感じでしょうか。
1918年に洞窟内の白山神社を改築する際に発掘された土器や骨などが、縄文・弥生の文化を紐解く鍵となったとのこと。
この風雪に耐えた漁業倉庫の佇まいがまた、たまりません。
そういえば、ここから海の向こうに何やら蜃気楼のようなものが見えました。
あとから知ったのですが、それは立山連峰だったようです。もっとよく見ておけばよかった。
もっとも肉眼でうっすらだったので、どのみち写真はムリだったのですが。
…もしかして“蜃気楼”見えてる?
海だけでなく家並みも観たくて、敢えて幹線道から一本外れてみたりします。
11:00前に道の駅氷見到着。
すこし早いけれど、街を散策する前に昼食を頂きます。
一応失業中なので「時価」の寿司ではなくご当地バーガーという選択に。
米粉のバンズがモチモチで美味しかった(^^♪
比美乃江大橋を越え、いよいよ5年間恋焦がれてきた氷見の街へ。
氷見は、そう藤子不二雄Aさんの出身地です。
5年前のブルベでは素通りしてしまったまんがロードを散策します。(〒935-0012 富山県氷見市比美町2)
R415アーケード商店街に、ずっとキャラクターのモニュメントが並んでいます(*^^*)
5年の時を超え、そんな彼らに逢いに来ました♪♪
私の推しはもちろん喪黒さん(^^♪
忍者ハットリくんからくり時計。(〒935-0016 富山県氷見市本町4)
…入ってみたけどよくわかりませんでした。
湊川の河岸が趣と美観溢れる景観に整備されていて、心安らぎます。
この行列何だろう?って思って見たら、
貧瞋癡(とんじんち)というラーメン屋さんでした。(〒935-0022 富山県氷見市朝日本町1−1)
とくに氷見産煮干ラーメン(800円)が人気だとか。
後ろ髪魅かれますが、氷見の街を後にし、3日ぶりの雨晴へと向かいます。
源義経が奥州へ落ち延びる際、雨の晴れるのを待ったとされる場所です。
女岩。天気がよければこの向こうに見事な蜃気楼もとい立山連峰が臨める(はず)。
雨晴海岸を過ぎると高岡市の町中に入ります。
伏木万葉大橋。
5年前のブルベではここを夜に通っています。ヘッドライトの明かりだけで道に迷わず走っていたとか、今じゃ考えられない。
万葉線のトラムカー。
新湊内川にかかる中新橋より。(〒934-0012 富山県射水市中央町3)
ここまで来れば旅の終わり、富山駅はもうすぐ。
その前に、どうしても寄りたい所がありました。
モリサイクルさん。(〒930-2202 富山県富山市草島 「ファミリー銭湯くさじま」の向かい、隣はローソン)
そう。1日目にフロントディレイラーを直して下さったお店です。
ここで先日のお礼と、おかげさまで能登半島を一周できましたことを、報告しました。
手ぶらで伺ってしまい恐縮でしたが、ご主人と居合わせた方も一緒になって喜んで下さいました。
コロナ禍で旅に出逢いを求めるのが難しくなってしまいましたが、ふれあいがあるからこそ旅は楽しくかけがえのないものだと思います。
3日前とおなじ富山駅のこの場所で、自転車を畳み、北陸新幹線に乗り込みました。
こうして、3泊4日の能登半島自転車ひとり旅は、大きなトラブルもなく完結です。
せっかく自由の身になったのに、このあと1か月くらいは近場の日帰りツーリングだけに終始し、泊まりがけの旅を計画する気力が湧かなかったのを覚えています。
思えば退職手続きをしたのが6月8日。
翌9日、10日で茨城に1泊ツーリング。
そして中1日で今度は房総1泊。
帰宅し翌14日にこの能登一周旅を計画し、15日に出発。
そりゃあいくら体力あっても足りませんよね(笑)
この時のエネルギーを、今の自分に取っておきたかった。
今じゃ資格試験やライティングの勉強こそ一生懸命するけれど、自転車はすっかり二の次。もうあの頃のエネルギッシュな自分には戻れないのだろうか。
現在、就職面接の結果待ちが1件。これ如何によっては人生が大きく変わります。
身の振り方が決まれば、また自転車とのつきあい方も定まってくるかとは思うのですが…
まぁ何事も、案ずるより産むが易し。
今できることを精一杯やるだけですね!
これにて編集後記に替えさせて頂きます。
Special thanks to 富山市 モリサイクル様